るーちゃん日々雑感

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2012年 12月 15日

館腰神社のもう一つの顔?

12/5に館腰神社を見学しましたが・・・・紅葉はだいぶ終わりかけで落葉が一杯でした。
まだ木に残った紅葉をカメラに収めて周りを見回すと・・・
ナント鐘楼と山門があるではないですか!!
そして奥の方には本堂も・・・そうです!!・・・ここは神社とお寺が一緒になっているんです!!
所謂、神仏習合の形態が残っているのです。
明治期に廃仏毀釈、廃刀令が制定されたのに、未だ残っているんですね!
厳密には、「神仏習合」と「本地垂迹説」はイコールではないんですが、一般的には同義語として
理解されています。即ち、本体は仏であり神は仏の仮の姿だという思想です。
天照大神は、大日如来の化身、八幡神は八幡大菩薩と化身、大権現等という
理屈に合わないようなこじつけがまかり通ったのです。
これは、天皇家が天照大神の神道を持っていたために仏教界が折り合いをもうける必要を
感じたために、仏教の最高位者の化身というこじつけとしか思えない理屈を持ち込んだのです。

奈良・平安の時代には「どうしたら浄土に行けるのか?」と言う憧れがあり
それは西方の極楽浄土なのだという発想がありました。
当時は、広く末法思想が蔓延していて、お釈迦様の生まれた天竺(印度)からもこの国は遠く
離れている辺土(辺境の地)なのだという一種の諦めがありました。
これを救うべく、神のような強力な力を有した存在が必要とされるので民間信仰である民俗宗教の
神々の信仰に答えるべく本地垂迹説が必要とされた。
「神は迷える存在であり仏の救済を必要とする」とか「神は仏を守護している存在」・・・・
最澄・空海の仏教は元々の山岳宗教と深く結びついており、どうしても神仏習合の要素が
多くなる感じがありますね。



さて、神社の下には水路があってその土手沿いには多くの紅葉を見ることが出来ました。
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モミジの絨毯もありましたよ!
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境内にも色んな木々が紅葉してました。
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屋根の上にも落葉が残っていました。
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神社の広場の端に行くと・・・・そこには鐘楼があるではありませんか?
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おまけに山門まで・・・
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本堂らしきものも・・・
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昇ってきた階段とは違うところに・・・また階段が・・・
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下まで降りてみると、そこは神社の入り口と繋がった水路があり紅葉もありました。
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道路まで出てみると・・・入り口にはお寺の名前が・・・・
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真言宗智山派  金剛遊山(こんごうゆさん) 弘誓寺(ぐせいじ)の名前が・・・
離れたところから見ると・・・間に一軒の民家があってどちらにも入り口がありました。
今でも神道と仏教が分離していないお寺だったのです!!



選んだ音楽は枯葉
オスカー・ピーターソンのライムライトレーベルでの演奏を・・・・


by nikojisan | 2012-12-15 15:52


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